八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

水陸両用バスによるYamba ダックツアー、9/4から運転再開

 長野原町が八ッ場ダム貯水池で運営している水陸両用バスは、7月18日に運行が開始されました。しかし、8月に入って梅雨が明けてから雨が少なく、8月20日には利水放流も始まったことから水位が下がったとして、8月27日から運行が休止されました。
 先週末より雨が降り出し、国土交通省は9月3日から八ッ場ダムからの放流量を最低限に絞って貯水を始め、長野原町は同3日、翌4日から運行を再開すると発表しました。
 3日当時の貯水率は右表の通りです。まだ3日の時点では水位は低かったのですが、大型台風(9号、10号)の接近に伴い、その後の降雨が見込まれたため、再開の判断がされたのでしょうか。現時点での情報は、国土交通省利根川ダム統合管理事務所の八ッ場ダムライブ情報で確認できます。

 八ッ場ダムは渇水時には利水容量2500万㎥を放流できることになっています。これは貯水位が19メートル低下することを意味します。今回の利水補給では水位が下がったのは1メートル前後でした。
 
 水陸両用バスの運行は、天候と貯水位によって変わります。下記に運行時間やお問い合わせ先が掲載されています。

★長野原町OFFICIAL GUIDE より「お知らせ」
https://naganohara.com/news/nyagaten-unkyu/
「2020年09月03日 水陸両用バス「八ッ場にゃがてん号」9月4日(金)より運行再開!」

★関連ページ
「八ッ場ダム利水放流」
「八ッ場ダム湖の水陸両用バス、水不足で当面運休」

◆2020年9月4日 上毛新聞
ー八ッ場の水陸両用バス きょう始発から再開ー

 晴天続きの影響で八ッ場ダム(長野原町)のダム湖「八ッ場あがつま湖」の水位が低下し、運休している水陸両用バスについて、町は3日、一定の降雨量があり水位が回復したとして4日の始発から再開すると発表した。

 国土交通省利根川ダム統合管理事務所によると、下流都県への利水補給のための放流量を絞り、3日午前からダムに水をため始めた。

 バスは8月27日、基準の水位を下回ったため安全運転に支障が出る恐れがあるとして運休した。再開後は従来通りのコースと便数で定休日の水曜以外は営業する。バスは町がNPO法人日本水陸両用車協会(東京都)に委託して運営している。