八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「八ッ場湖(みず)の駅丸岩」11/6オープン

 今朝の上毛新聞に、八ッ場ダム事業による地域振興施設「八ッ場湖の駅丸岩」が来月6日に開業することを伝える記事が掲載されました。
 八ッ場ダム事業では、ダムの犠牲になってきた水没五地区の各地区にそれぞれ地域振興施設を整備することとなっており、「八ッ場湖の駅丸岩」は一部水没地区である横壁地区の地域振興施設です。施設の整備費用は、八ッ場ダムによって都市用水の供給を受ける利根川流域都県(東京都・埼玉県・千葉県・茨城県・群馬県)が負担しましたが、今後の維持管理は地元住民が立ち上げた会社が行います。

 これまで水陸両用バスは「道の駅八ッ場ふるさと館」から出発していましたが、水陸両用バスが本来予定していた発着所は「八ッ場湖の駅丸岩」であったため、この施設すると「八ッ場湖の駅丸岩」から発着するとのことです。
 「道の駅」は湖面橋・不動大橋のたもとにあり、「八ッ場湖の駅丸岩」は湖面橋・丸岩大橋のたもとにあります。いずれも国道沿いに立地していますので、車でのアクセスは便利ですが、列車で現地を訪れる人にとって、「八ッ場湖の駅丸岩」はJR川原湯温泉駅から徒歩圏であった「道の駅」より上流側にあるため、徒歩で向かうのはかなり大変です。

国土地理院地図より
https://maps.gsi.go.jp/#14/36.546087/138.680592/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1&d=m

ー水没地区の地域振興施設5施設目完成 八ッ場観光拠点そろうー

 長野原町の八ッ場ダム建設によって水没した横壁地区の生活再建事業として整備している観光拠点「八ッ場湖の駅丸岩」が11月6日にオープンすることが、22日までに分かった。ダム湖「八ッ場あがつま湖」湖畔に位置し水陸両用バスの発着地点となるほか、土産物販売や食堂を備え、八ッ場観光の主要拠点として期待されている。工事遅れのため2カ月ずれ込み完成し、水没5地区の地域振興施設がようやく出そろう。

「湖の駅丸岩」6日開業
 「八ッ場湖の駅丸岩」は旧町役場庁舎の外観をモデルにした木造2階建て、延べ床面積655平方㍍。外観や内装の一部に旧庁舎の部材を使用している。
 町が指定管理者に選定した地区住民でつくる民間会社、丸岩(萩原廣太社長)が運営する。地元の土産物などを扱う販売コーナーをはじめ、うどんや定食を提供する食堂、休憩所、旧町長室を再現した展示も設けている。

 6日午前に予定している記念式典の後、一般客の利用が可能となる。7日から水陸両用バスの発着地点となる。
 建設業界の人手不足が続く中、昨年10月の台風19号で被災した吾妻郡内の復旧工事に加え、今年7月の長雨などが重なり完成が遅れていた。

 水没5地区の地域振興施設としては、林地区に「道の駅八ッ場ふるさと館」、長野原地区に「長野原・草津・六合ステーション」、川原湯地区に「川原湯温泉あそびの基地NOA(のあ)」、川原畑地区に「八ッ場茶屋」がそれぞれ整備され、いずれもオープンしている。

—転載終わり—

〈参考記事〉「八ッ場湖(みず)の駅丸岩」の完成、10月半ば以降