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石木ダム建設中止求める県内の団体、長崎県に要望書、公開質問書で働きかけ

 長崎県の石木ダム予定地では、住民13世帯が強制収用された土地で今まで通りの暮らしを続け、工事現場で座り込みの抵抗を続けています。
 今月、長崎県は本体工事に着手したと発表しており、これまで以上に行政代執行の可能性が高まる中、ダムに反対する県内の市民らも住民を支援するための様々な働きかけを県に対して行っています。

◆2021年9月27日 NHK長崎放送局
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20210927/5030012864.html
ー石木ダム建設 反対の市民団体が県に無条件の話し合い再要望ー

 長崎県川棚町で建設が進む石木ダムの建設に反対する市民団体のメンバーらが県の担当者と面会し、中村知事に宛てて直ちに工事を中止したうえで無条件で住民との話し合いに応じるよう改めて求める要望書を手渡しました。

 石木ダムをめぐって、長崎県は、中村知事と建設に反対する地元住民との直接の話し合いを模索してきましたが、期間として設定していた先月末までには実現せず、今月8日本体工事に着手しました。

 これを受けて、建設に反対する市民団体のメンバーやその呼びかけで集まった市民ら合わせておよそ40人が、27日朝、県庁を訪れ、正面玄関前で「工事を続けながらの話し合いはできない」と書かれた横断幕などを掲げました。

 続いてメンバーらは、県河川課の担当者と面会し、中村知事に宛ててダム建設で水没する川原地区の住民に対してすら納得のいく説明をしないまま本体工事に着手したとして、直ちに工事を中止したうえで無条件で住民との話し合いに応じるよう改めて求める要望書を手渡しました。

 こうした要望書を提出するのは、7月12日以来です。

 このあとの記者会見で、メンバーの1人の森下浩史さんは「お互いに尊重し、リスペクトして意見を言い合いながらいい解決法を見いだす、それが私たちが望んでいることなので、対話や話し合いを通じて解決の糸口を探してほしい」と述べました。

◆2021年9月27日 テレビ長崎
https://www.ktn.co.jp/news/detail.php?id=20210927009
ー石木ダム建設工事で市民団体が知事に要望「県民にも丁寧な納得いく説明を」ー

 東彼杵郡川棚町で石木ダムの建設工事を進める長崎県に対し、工事の即時中止と建設予定地に住む人たちとの話し合いを求める要望書を市民団体が提出しました。

 いしきを学ぶ会「直ちにダム建設工事を中止し、無条件で住民との対話を始めること」
 市民団体 いしきを学ぶ会は、長崎県の 中村 知事宛ての要望書を河川課の担当者に手渡しました。

 長崎県は9月8日、石木ダムの本体工事を始めました。建設予定地の住民との対話を一時は模索しましたが、住民側の話し合い期間中の工事中止との条件を拒否した形になりました。

 27日、要望書を提出した団体は、佐世保市の水需要は減り、ダムの必要性には疑問があると訴えています。
 いしきを学ぶ会実行委員会 代表世話人 森下 浩史 さん 「われわれ(長崎)県民にも丁寧な納得いく説明をしてほしい」

 一方、建設予定地の住民は、8月の大雨の際、川棚川のピーク時の水位は堤防を約3メートル下回っていたとしています。

 中村 法道 知事 「雨の降り方によって危険度は大きく変わる。一刻も早くこの事業は進めなければならないとの思いを強くした」

 いしきを学ぶ会は、長崎県民一人ひとりが石木ダムについて考えてほしいとしています。

◆2021年9月28日 毎日新聞長崎版
https://mainichi.jp/articles/20210928/ddl/k42/040/465000c
ー石木ダム 建設事務所訪れ公開質問状提出 市民団体ー

 石木ダム建設に反対する川棚町民の会(炭谷猛代表)などの市民団体は27日、川棚町の県石木ダム建設事務所(松園義治所長)を訪れ、公開質問状を提出した。

 市民団体は、県道付け替え工事現場に繁茂する特定外来生物「ナルトサワギク」について、のり面緑化のために吹き付けた植物の種子が原因で繁茂しているのではないかとただした。

 これに対し松園所長は「(2019年10月の)吹き付け以前からナルトサワギクは繁茂しており、吹き付けの影響は少ない」との認識を示し、ナルトサワギクをブルーシートや防草シートで覆う試験施工の結果、繁茂を抑えていると説明した。

 また、市民団体は8月中旬の100年に1度の大雨でも川棚川があふれなかったことから「ダムは不要ではないか」と質問し、10月8日までに文書で回答するよう求めた。【綿貫洋】

https://mainichi.jp/articles/20210928/ddl/k42/040/464000c
ー石木ダム 建設工事即時中止を 市民団体が県に要望書ー

 県と佐世保市が川棚町で進める石木ダムの建設計画を巡り、建設に反対する市民団体「いしきを学ぶ会実行委員会」のメンバーが27日、県庁を訪れ、ダムの建設工事を即時中止し、水没予定地の住民と無条件で対話するよう求める中村法道知事宛ての要望書を、県河川課の担当者に手渡した。

 同様の要望書を提出するのは7月12日以来2度目。書面では、県がダム本体工事に着手したことについて「水没予定地域の住民の理解が得られないまま工事を強行することがあってはならない」と非難。その上で「住民を強制的に排除してダムを建設した例は全国でない」として、反対住民を家屋から排除する行政代執行を県が実施しないよう求めた。

 石木ダム建設を巡っては、県と住民が直接対話による解決を模索してきたが8月末までに折り合いが付かず、県は今月8日にダム本体工事に着工した。今後は県が行政代執行に踏み切るかが焦点となっている。【田中韻】

◆2021年9月28日 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/807206/
ー「石木ダム事業、住民と対話を」 反対住民らが県に要望書ー

 県と佐世保市が川棚町で進める石木ダム建設事業で、水没予定地の反対住民を支援する市民団体「いしきを学ぶ会実行委員会」が27日、県に工事中止と無条件での住民との対話実現を求める要望書を提出した。

 住民と中村法道知事との対話が条件面で折り合わず実施されないまま、県は今月8日、本体工事を開始。同実行委世話人の森下浩史さんは提出後の記者会見で「県は納得する説明をしてほしい」と話した。

 一方、住民などでつくる「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」など2団体は同町のダム建設事務所を訪れ、知事宛ての公開質問状を提出。「100年に1回の規模の計画雨量を超える降水量があった8月中旬の豪雨でも川棚川があふれなかった」にもかかわらずダムを必要と考える理由や、建設地で繁殖する特定外来生物ナルトサワギクの防除スケジュールなど8項目について、10月8日までに文書での回答を求めた。 (泉修平、才木希)