球磨川水系の瀬戸石ダム(電源開発)、貯水を再開

 2020年の球磨川水害で機能不全に陥った(株)電源開発の瀬戸石ダムが貯水を再開しました。➡「球磨川の瀬戸石ダムの貯水再開情報」
 老朽化した瀬戸石ダムは堆砂問題などにより、河川環境を悪化させており、2020年の豪雨の際は水害を拡大させた可能性が高いのですが、国も熊本県もこれらの問題に触れようとせずに貯水再開を黙認しており、流域住民からは抗議声明が発せられています。
 市民団体による抗議声明はこちらです。

 関連記事を紹介します。

◆2022年5月7日 読売新聞
ー瀬戸石ダム貯水を再開 遠隔操作で洪水対策ー

 電源開発(東京)は6日、2020年7月の九州豪雨で被災し、運用を停止していた瀬戸石ダム(芦北町、球磨村)の貯水を再開した。復旧に合わせて様々な洪水対策を講じ、30キロ以上離れた人吉市内の電力所から遠隔でダム操作ができる仕組みも整えた。

 6日は午前10時に五つあるゲート(縦15メートル、横14・3メートル)を下ろし、貯水を開始。球磨川の流れがせき止められ、徐々に水がたまっていった。必要量がたまる17日頃に発電設備の試験を実施。月末には発電が再開される見通し。

 瀬戸石ダムは、豪雨による球磨川の増水で併設の発電所が浸水し、発電機などの主要な設備が故障。復旧が進められてきた。

◆2022年5月7日
ー瀬戸石ダムの貯水開始に抗議 市民団体ー

 2020年の熊本豪雨で被災した球磨川中流域の瀬戸石ダム(芦北町、球磨村)で発電再開に向けた貯水が始まったとして、撤去を求めている市民団体「瀬戸石ダム
を撤去する会」は6日、ダムを運営する電源開発(Jパワー)に抗議文を送った。
 貯水開始は、撤去する会の土森武友事務局長(60)らが6日、現地で確認。電源開発もホームページで貯水開始を公表し、5月末の運転再開を予定していることを明らかにした。

 抗議文はダムやダム湖に堆積していた土砂が水位を上昇させ、豪雨被害を拡大させたと指摘。「住民を無視し、再稼働ありきで貯水を開始することに強く抗議するとともに、被災者への謝罪と流域住民への説明を求める」としている。(上野史央里)

◆2022年5月1日 くまもと県民テレビ
ー豪雨被災の瀬戸石ダム5月6日から貯水開始「洪水あっても安全と確認」【熊本】ー

 電源開発は、おととし7月の豪雨で被災した球磨川の瀬戸石ダムをについて、5月6日から貯水を開始すると発表した。
 電源開発によると、瀬戸石ダムでは、堆積した土砂の一部を取り除き、復旧した下流警報設備をできるだけ高い位置に取り付けるなどした。
 また安全性についても、おととしの豪雨を含む最大規模の洪水でも安全であることを確認したという。

 電源開発では、5月6日からダムゲートを閉めて、貯水をはじめ、発電設備の試験完了後、5月末から発電を再開する予定。

■人吉市 28日
 一方、人吉市では、被災した中心市街地の整備方針が住民に示された。
 山田川の東側では、周辺の地盤をかさ上げし、避難路の確保のため左岸の道路を6mに拡幅。
 一時避難場所となる公園も確保する。
 市は、今年7月をめどに都市計画の決定する方針だ。