石木ダムめぐり、大石長崎県知事と住民4度目の面会、必要性で平行線 

 長崎県の最大の政治課題の一つが石木ダム事業です。半世紀前に計画されながら、今もダム予定地の13世帯の住民の反対運動が続いています。住民を強制的に立ち退かせるために、行政代執行を発動しなければダム建設は不可能ですが、年々支援の輪が広がってきています。
 2月の知事選で初当選し、長崎県知事に就任した大石賢吾氏は、石木ダム問題を解決すべく、就任翌月の3月にはさっそくダム予定地を訪問。住民らと面談しました。その後も4月、8月と現地を訪問しましたが、住民が立ち退きに応じる気配はありません。石木ダムの建設目的である治水(川棚川の洪水調節)と利水(佐世保市への水道用水の供給)について、新知事もこれまでの知事と同様、その必要性を説明し、住民を納得させることができないからです。
 4度目の9月の訪問では、さらに議論がかみ合わないことが浮き彫りになってきたようです。

◆2022年9月8日
https://nordot.app/940421464862310400?c=39546741839462401
ー石木ダム 必要性で平行線 大石知事4度目の面会 住民側、利水の議論提案ー

 大石賢吾知事は7日、長崎県と佐世保市が石木ダム建設を計画している東彼川棚町を訪れ、水没予定地で暮らす反対住民約20人と意見を交わした。「ダムは必要」とする大石知事と、「必要ない」と主張する住民側の意見は、約2時間半にわたって平行線をたどった。
 両者の面会は、初めて対面で話し合った8月10日以来4度目。前回、住民側から出された治水、利水両面での質問に対し、大石知事らが県の主張を繰り返したが、住民側は「ダムありきの回答だ」と反発。知事が県民の安全を守る行政の責務として「ダムは必要だと考えている」と答えると、岩下和雄さん(75)は「本当に必要か、これから話し合うんじゃないのか。最初から必要と言うのなら、すぐにでも行政代執行すればいい」と突き放した。
 若い男性参加者は、これまでの強制測量や強制収用を挙げ、知事に「県の解決手法は何十年にわたって強権的で、問題を長引かせてきた。今までと同じような手法では全く解決しない。それを踏まえてこの問題と向き合ってもらいたい」と注文をつけた。
 住民側は、資材価格の高騰などで当初の予定から建設費が膨らみ、ダムの目的の一つである佐世保市の水道料金も上がるはずだと主張。次回は利水について議論するよう提案した。
 終了後、石丸勇さん(73)は「知事は何も勉強せずに必要と言っている。パフォーマンスとしか思えない」とばっさり。知事は「皆さんの心にひっかかっているものを丁寧に解いて、必要性についての疑問に明確に答えていきたい」と述べた。

◆2022年9月7日 テレビ長崎
https://www.fnn.jp/articles/-/414145
ー石木ダムは必要?市民団体が公開討論会を求め申し入れ【長崎県】ー

 長崎県と佐世保市が建設を進める東彼・川棚町の石木ダムについて、建設に反対する市民団体が、ダムの必要性を問う公開討論会の開催などを大石 知事に申し入れました。

 申し入れしたのは、石木ダムの建設に反対する住民の支援や、石木川周辺の環境保全などに取り組む市民団体です。
 県と佐世保市が進める東彼・川棚町の石木ダムは、川棚川の洪水対策や佐世保市の水源確保などを目的としています。
 大石知事は8月、建設に反対する住民と面会し意見を交わしていますが、ダムの早期完成を目指す方針は変わっていません。

 一方、市民団体は2021年と2020年、長崎市内でのべ千人あまりにアンケート調査を行っていて、その結果9割以上の人が「ダムは不要」と答えたということです。
 市民団体は7日、大石 知事と県民などが改めてダムの必要性について意見を交わす場を設けることなどを求めました。

 石木川の清流とホタルを守る市民の会 西中須 盈 代表世話人 「人口も減って水の需要もずっと減っている。そういうことを考えると、どうしても納得いかない。なぜここまで強引に県が進めるのか」

 大石知事は、これまでに建設反対の住民からも公開討論会開催の提案を受けていますが、実施については明言を避けています。
 知事は、7日夜も川棚町で住民と面会する予定です。