*講演の録画、関連記事を以下のページで紹介しています。
・YouTube「ダムで命と清流は守れるのか?国交省元防災課長が答えます」
・「ダムで命は守れるか、元ダム担当職員が見た現場」(NHK熊本放送局)
わが国の河川行政は、1990年代の長良川河口堰反対運動を経て、河川法が改正され、2000年前後には巨大公共事業が見直される方向性が関西の淀川水系、九州の球磨川水系などで模索されました。
しかし、2009年の民主党政権による八ッ場ダム中止公約とその後の挫折等を経て、2012年の自公政権復活後は、ダム事業推進一辺倒となってしまいました。この間、一旦は中止と決まったダム計画が次々と蘇ってきました。問題のある東西のダムとして、八ッ場ダムと並び称された国の川辺川ダム計画(熊本県)もその一つです。川辺川ダムは2020年の九州豪雨を機に推進されることになりましたが、流域では日本一の清流と言われる川辺川と本流の球磨川にダム建設が与える影響を危惧する声や、ダム建設による防災効果を疑問視する声が絶えません。
川辺川ダムの問題に取り組む方たちがこのたび企画した講演会では、河川行政を流域住民と共に変革することを目指した宮本博司さん(国交省OB)がゲストです。
宮本さんのお話は、大変わかり易いと定評があります。川辺川ダムのどこが問題なのか、どうしたら本来の洪水対策を進めることができるのか、宮本さんと共に考えるこの機会を、全国の皆さんもぜひご活用ください。
オンライン参加方法はこちらです。➡申し込みフォーム
主催者のお知らせを転載します。
https://kawabegawa.jp/2023/shinnen20240120.html
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国土交通省と熊本県は流水型ダム建設にまい進していますが、流域住民のダムに対する疑問は置き去りにされたままです。「ダムがあれば命は守れるの?」「ダムができても清流は残せるの?」などの私たちの疑問に対して、国や県からは納得のいく説明はありません。
今回、国交省職員として各地の工事事務所所長や河川部長、防災課長を歴任された専門家で、自身が発足させた淀川水系流域委員会では、徹底した住民参加と情報公開の結果、「ダムは原則建設しない」との提言をとりまとめたことでも有名な宮本博司さんに、私たちの疑問にお答えいただきます。
また現在、問題になっている人吉市災害公営住宅や瀬戸石ダム問題、五木村民の声にも耳を傾けながら、どのような連携ができるのかを考えます。
川辺川ダム反対住民団体による新年学習講演会
「ダムで命と清流は守れるの?国交省元防災課長が答えます」
〇日時:2024年1月20日(土)14時~16時30分
〇場所: 人吉市カルチャーパレス小ホール
(熊本県人吉市下城本町1578-1 TEL: 0966-24-3311) 地図
およびオンライン開催
ゲスト:宮本博司さん(元国交省防災課長)
プロフィール:
1952年京都生まれ。京都大学大学院修士課程土木工学専攻修了。1978年に旧建設省に入り、技官として河川行政一筋に取り組む。河川開発課課長補佐などを経て、苫田ダム、長良川河口堰を担当。その後、国交省近畿地方整備局淀川河川事務所長として淀川水系流域委員会の立ち上げに尽力。同局河川部長をへて本省河川局防災課長を最後に2006年辞職。淀川水系流域委員会には一市民として応募し委員長に就任。現在、株式会社樽徳商店代表取締役参与。
参加費:500円
主催・問合せ先:川辺川現地調査拡大実行委員会
090-2859-5520本村、090-9561-8733光永
080-3999-9928土森 tsuchi_tk@yahoo.co.jp土森