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倉渕ダム建設再開求める高崎市議会の意見書への回答

 国土交通省が復活・推進しようとしている利根川水系の倉渕ダム計画について、ダム予定地を抱える群馬県の高崎市議会では、自民党と公明党が国土交通省と足並みをそろえて「建設再開」を目指しています。
 高崎市議会では、倉渕ダムの建設再開を国に求める意見書が自民党と公明党の賛成によって可決され、4月2日に金子恭之国交相に提出されましたが、自公以外の会派はすべてこの意見書に反対しました。高崎市では2000年代に市民の反対運動が高まる中で倉渕ダムが中止された経緯もあり、問題の多い倉渕ダム事業を復活させることについて反対する声が再び上がってきています。
 4月23日には、高崎市の市民団体がこの意見書を疑問視する質問書を市議会と市長に提出しました。回答期限は5月末となっていましたが、一か月遅れて6月末に回答が届いたことが報道されています。7月11日には市内で倉渕ダムに反対する集会が開かれ、200人を超す聴衆がダムによらない治水を提唱する河川工学者の講演に熱心に耳を傾けました。

 関連記事を転載します。

◆2026年7月11日 上毛新聞紙面より
ー倉渕ダム「建設再開」求める意見書 NPO法人に説明 群馬・高崎市議会ー

 倉渕ダムの建設再開を求める意見書を群馬県高崎市議会が国に提出したことを巡り、NPO法人アグレコ(同市金古町、竹渕進理事長)が詳細な説明などを求めた公開質問書について、市議会は10日までに回答した。国への意見書について「昨今の気候変動による気象災害のリスク増大に備えるため、市民の生命と財産を守る治水機能強化に向け、早急な調査を要望したもの」などと説明した。

 回答は長壁真樹議長と新風会、公明党の3者連名。2会派は昨年12月の市議会で、国への意見書提出に賛成した。アグレコは4月23日に公開質問書を提出。回答期限は5月末までとされていたが、会派間で文言の町政などがあり、6月30日付で回答した。

 同NPOは、ダムの計画地に生息する絶滅危惧種のクマタカの観測や自然観察会に取り組んでいる。

 

◆2026年4月24日 上毛新聞紙面より
倉渕ダム建設再開 意見書に質問書 高崎のNPO 市長と議長に
 倉渕ダムの建設再開を求める意見書を高崎市議会などが国に提出したことに対し、NPO法人アグレコ(同市金子町、竹渕進理事長)は23日、詳細な説明などを求める質問書と要望書を同市議会の根岸赳夫議長と富岡賢治市長宛に提出した。5月末までの回答を求めている。
 意見書について同NPOは、「倉渕ダムの目的が利根川・江戸川の中下流域における治水対策に位置付けられているのに対し、高崎市内の洪水防止に役立つような印象を与える内容」と指摘。その上で、意見書にかかれた「氾濫危険水位」などの詳細な説明や、ダム建設で予想される烏川の水質悪化への対応を質問書にまとめた。要望書では、今後の国交省の調査結果について市議会で議論を深めるよう促すことを求めている。
 同NPOは県内在住の27人で構成し、ダムの計画地に生息する絶滅危惧種のクマタカの観測や自然観察会に取り組んでいる。