群馬県高崎市に計画された倉渕ダムは、2003年に当時の小寺弘之群馬県知事が中止方針を明らかにし、その後正式に中止手続きも取られたのですが、今年になって国が事業再開の方針であることが判明しました。
かつての倉渕ダム計画は群馬県の事業でしたが、新たなダム計画は国土交通省関東地方整備局が利根川水系の治水対策として進めようとしています。
倉渕ダムを巡っては、2000年代に高崎市民による反対運動がありましたが、今回はダム予定地のある倉渕町で反対運動が始まっています。運動を担っている住民の多くは、倉渕地域の自然環境に惹かれて都会から移住した人々です。7月には「烏川源流の会」などの住民団体が主催する集会が高崎市の中心部で開かれましたが、このたび新たに倉渕町で「倉渕ダムを考える会」が発足し、連続で勉強会を開催するとのことです。
地元の上毛新聞に関連記事が掲載されましたので、お伝えします。
◆2026年9月24日 上毛新聞
ー倉渕ダム巡り考える会発足 29日に第1回勉強会ー
高崎市倉渕町で建設再開の動きがある倉渕ダム計画を巡り、その目的や効果などについてさまざまな視点で考える会が発足した。今月29日を皮切りに月1回程度の連続勉強会を開き、是非について理解を深める。
会を立ち上げたのは同町の農業、宍戸康裕さん(60)。コロナ禍の2020年冬に参加した農業体験で初めて倉渕を訪問。自然の豊かさや住民の温かさに引かれ、24年3月に千葉県松戸市から移住した。農業に従事しながら、くらぶち英語村で米作りの指導にも当たっている。
宍戸さんは「ダム計画が中止になった当時のことを知らない。まずはその目的や効果、環境への影響などを住民が知る必要がある」と話す。勉強会では野生生物や有機稲作、流域治水の現状などをテーマに、市民グループや専門家ら、その分野に詳しい人を講師に招く。
初回の29日は午後6時半から市倉渕公民館で開催。「烏川の源流と水を守りたい」をテーマに、烏川源流の会の楢原幹基さんが新たな倉渕ダム建設計画の概要と、23年前の建設中止のいきさつについて話す。
参加無料で申し込み不要。問い合わせは宍戸さん(thinkdam@mail.ne.jp)へ。