球磨川河川整備計画の意見公募、川辺川ダム「反対」7割強、賛成4.8% 

 球磨川水系河川整備計画の原案に対する公募意見を市民団体が分析したところ、川辺川ダムに反対する意見が7割を占めていたということです。

 2年前の球磨川水害を機に、川辺川ダムをはじめとする球磨川流域の具体的な治水対策を法的に位置づける球磨川水系河川整備計画の策定作業が行われています。国土交通省が公表した原案に対して、公聴会やパブリックコメントが実施され、そこでは川辺川ダムに反対する意見が多数寄せられたものの、反対意見が河川整備計画に反映される気配はありません。

 川辺川ダムの問題に長年取り組んでいる「子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」がこのほど、公募意見を分析した結果を記者会見で公表しました。地元紙の報道によれば、ダム反対意見は全体の71.3%にあたる313件、賛成は21件(4.8%)、賛否不明が105件であったということです。

★「子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」による分析結果の説明資料
 https://kawabegawa.jp/2022/20220715IKENSHOSHUKEIKEKKA.pdf

 川辺川ダムへの賛成意見はわずか21件ですが、そのうち半数近い9件が水没地を抱える五木村からの意見でした。ダムの犠牲となる五木村ですが、もはやダム事業による支援なしではやっていかれないという意見でしょうか。
 川辺川ダムの受益地と想定されているのは、ダム下流の川辺川と球磨川流域ですが、賛成意見は球磨村2件と、ダムから遠く、治水効果が期待できない河口の八代市4件のみでした。反対意見は人吉市135件、八代市32件、相良村(ダム建設地)21件など。流域の「受益者」の多くが反対するダム建設を強行することになるのでしょうか。

◆2022年7月16日 熊本日日新聞
https://kumanichi.com/articles/728043
ー流水型ダム「反対」7割 市民団体が意見公募を独自分析 球磨川治水ー

〈参考ページ〉「国交省、川辺川の新ダム計画盛り込む球磨川水系河川整備計画(案)公表」