長崎県の石木ダム事業をめぐっては、長崎県がひたすら事業を推進しようとしてきたものの、本体工事が始められずにいます。ダム事業用地に暮らし続ける13世帯の住民が土地と家屋を強制収用されても立ち退かず、膠着状態が続いているからです。しかしここにきて注目される新たな動きが出てきました。県知事選で改めて石木ダムについて意見聴取すると公約した平田知事が、7月より流域委員会を開催することを明らかにしました。
◆2026年6月20日 長崎新聞
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=7a8a9adc20d0482eb8f0475bc99f37e4
ー石木ダム流域委員会 7月12日開催で長崎県調整 期間は3カ月見込むー
長崎県と佐世保市が東彼川棚町で建設を進める石木ダム事業を巡り、平田研知事が有識者に意見を聞く流域委員会(仮称)の1回目を、7月12日に県庁で開く方向で最終調整していることが19日、関係者への取材で分かった。期間は3カ月程度を見込んでいる。
関係者によると、大学教授など治水、利水、環境に詳しい10人が、平田知事の議事進行で意見する流れを想定する。県が、設置を求める市民団体「市民による石木ダム再評価監視委員会(市民委員会)」に1回目の候補日を伝え、市民委がこれを受け入れた。
平田知事は19日の県議会一般質問で流域委について問われ、「専門家だけでなく、事業に関係する佐世保市、川棚町のほか、地元住民の方々などにも幅広く意見を伺いたい」と答弁。その上で「河川整備計画の変更の必要性や石木ダム事業の在り方を判断したい」と述べた。
平田知事は2032年度のダム完成を「念頭に置いている」とするが、流域委の開催期間中は新たな工事に入らないとの考えを示している。
◆2026年6月19日 NHK
https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-5030027426
ー平田知事 石木ダム事業のあり方で有識者から意見聴取へー
長崎県議会は19日から一般質問が始まりました。
このなかで平田知事は川棚町で建設が進む石木ダムを巡って有識者から意見を聞く場を3か月程度の期間で開催しその場の意見を踏まえてみずから事業について判断する考えを明らかにしました。
先週、開会した長崎県議会では、19日から一般質問が始まり、平田知事が答弁に立ちました。
このなかでは長崎県と佐世保市が川棚町で建設を進めている石木ダムを巡って、平田知事が先の知事選挙の時から訴えてきた有識者から意見を聞く場についてどのように進めていくのか、議員から質問が出されました。
これに対し平田知事は「意見を聞く有識者は治水や利水、環境など各分野の専門家だけでなく、事業に関係する佐世保市や川棚町のほか、地元住民の方々などにも幅広にご意見を伺いたい」と述べ、地元住民も交えた形で開催する意向を示しました。
また、平田知事は「有識者の意見を聞く場の開催は3か月程度を予定している」としたうえで、「意見を踏まえて河川整備計画の変更の必要性や石木ダム事業のあり方について知事として判断したい」と述べ3か月程度の期間で開催しその場の意見を踏まえてみずから事業について判断する考えを明らかにしました。
◆2026年7月4日 西日本新聞
https://news.jp/i/1445904849060266612?c=684597186287141985
ー石木ダムの在り方 長崎知事の判断材料に 7月12日、有識者が初会合ー
長崎県は3日、平田研知事が石木ダム建設(川棚町)事業の在り方を判断するために設置する有識者会合を12日に県庁で開くと発表した。専門家らから意見を聞き、知事がダム計画の根幹となる河川整備計画を見直すための河川法上の「流域委員会」を開くか否かを判断する、としている。
名称を「有識者の意見を聞く場」とし、治水や利水を専門とする大学教授や弁護士ら9人が参加する。このうち7人は建設反対派住民を支援する市民団体「市民による石木ダム再評価監視委員会」が推薦した。知事が議事進行しながら意見聴取する形で進める。市民団体は専門家同士が議論する方式を求めていた。会合の様子はインターネットで生配信し、県のホームページから視聴できる。
12日以降も有識者ではなく、建設を推進する佐世保市や川棚町の首長のほか、ダム事業に賛成して既に移転した住民や建設反対派の住民から意見を聞く。首長らの聞き取りを基に知事が論点を整理し、改めて専門家から意見を聞くことを想定している。全体で3カ月程度を予定する。
県によると、意見を聞く場のため、専門家が報告書などをまとめることはない。(一ノ宮史成)