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長崎県の平田知事、石木ダムについて県議から意見聴取

 半世紀以上前に長崎県が計画した石木ダムは、13世帯の住民が事業用地から立ち退かず、本体工事に取り掛かれずにいます。住民らの反対運動の過程で明らかになってきたのは、治水と利水の両面で石木ダムの必要性がないということです。
 この春、長崎県知事に就任した平田知事は、こうした膠着した事態を打開すべく、石木ダムを巡って賛成反対それぞれの立場の有識者から意見聴取を行ってきました。
 長崎県とともに石木ダムの共同事業者である佐世保市は、市を挙げてダム事業を推進してきており、この間も平田知事を牽制すべく推進要望を提出しています。

◆2026年9月9日 TBS
https://news.ntv.co.jp/n/nib/category/society/ni54fbec614c904d5198fcf4854945526a
ー石木ダム「工程を再延長することなく早期完成を」佐世保市議会が要望書を平田知事に提出《長崎》ー

 佐世保市議会が石木ダムの早期完成を求める要望書を平田知事に提出しました。要望書を手渡したのは、佐世保市議会の久野 秀敏議長
ら議員9人です。
 要望書では、県が示した「2032年度完成」の工程を再延長することなく石木ダムを完成させることなどを求めています。(佐世保市議会 久野 秀敏議長)
「制限給水が必要ない生活を確保するためには、必ず完成してほしい」

 議員らは「まさに今、佐世保市民は渇水の危機である」と訴え、平田知事は「ダムの必要性について論点整理を引き続き行う」と答えました。

—転載終わり—

 長崎県議会でも推進派の自民党県議らが知事を牽制する動きがあります。今月は長崎県会議員からの意見聴取も行われました。利権で結集するダム推進側からのプレッシャーが増す中、平田知事は石木ダムの是非について公正な判断を下すことができるのでしょうか。

◆2026年9月11日 長崎放送
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/nbc/2939670?display=1
ー平田長崎県知事「具体的に言える段階ではない」県議会で石木ダム事業の判断時期を問われー

 9月定例県議会の一般質問が11日から始まり、長崎県川棚町で進められている石木ダム事業について平田長崎県知事は、今月17日に議員らから意見を聞く場を設けることを明らかにしました。
 11日から始まった県議会の一般質問では、県と佐世保市が川棚町で建設を進める石木ダム事業などについて質問が出されました。
 平田知事はこれまで石木ダム事業の今後のあり方を判断するため、ことし7月以降、4回にわたって有識者らの意見を聞く場を設けています。

 一般質問で自民党の中島浩介県議が「有識者からの意見聴取のあと知事の判断はいつ示すのか」と質したのに対し、知事は「今月17日に議員らから意見を聞く場を設けるほか川棚町長や佐世保市長、それに反対住民からも意見を聞き検討を進めていく」ことを表明。
 一方で「現時点において(石木ダム事業について)具体的な判断時期を言える段階ではない」とし「あまり間を置かず判断できるよう検討を進める」と述べました。
 県議会一般質問は今月15日まで行われます。

◆2026年9月18日 長崎新聞
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=6246b9e4c829407398c79e48e87ba41b#google_vignette
ー石木ダム・意見を聞く場 「安定した水供給を」「信頼回復が最優先」長崎県議13人発言ー

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町で建設を進める石木ダム事業を巡り、平田研知事は17日、県庁で各会派の県議から意見を聞いた。同ダム事業の是非を判断するため知事が開催している「意見を聞く場」の一環で、全7会派13人が発言。同市の水源確保と発展のため事業の確実な推進を念押しする声があった一方、これまでの県の進め方を批判し事業の中止を求める意見もあった。

 自民党は一貫して推進を主張。田中愛国議員は「佐世保市の安定した水の供給と企業誘致ができる水源確保にはダムが必要」、初手安幸議員は「川棚川の洪水被害を最小限に抑えるために重要なダム」と訴えた。

 改革21は賛否が混在した。山田朋子議員は治水、利水の両面でダムが有用と説き、「反対派の心情に最大限配慮して」現行の河川整備計画を進めるよう強調。坂本浩議員は県による強制測量など「約束のほごや力ずくの繰り返しで失われた住民の信頼を回復するのが最優先」とした上で、事業の見直しに向けた河川法上の流域委員会を置くよう求めた。

 共産党の堀江ひとみ議員は「事業を進めることは水没予定地に暮らす住民を行政代執行で追い出すことで、絶対に認められない」と中止を要望。もったいないよ長崎の大倉聡議員は「本当にダムで良いのか論点整理をした上で、知事の考えを有識者に諮ってほしい」と述べた。

 県によると、25日に同町の波戸勇則町長と面会し、意見を聞く予定。

◆2026年9月18日 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/1539378/
ー長崎・川棚町の石木ダム建設是非、13県議が意見表明 県と佐世保市が計画ー

 建設の是非を巡って反対運動が続く石木ダム(長崎県川棚町)事業の在り方を判断するため、県は17日、「有識者の意見を聞く場」の第5回会合を開いた。今回の対象は県議で、13人が事業に対する考えを表明。自民党県議らが早期完成を要望する一方、一部県議は事業の見直しを求めた。

 自民の田中愛国県議=佐世保市・北松浦郡区=は、同市の渇水の歴史を振り返り「安定的な水の供給のため、ダム建設は絶対に必要だ」と強調。改革21の山田朋子県議=同=も建設推進の立場から「水のない地域に企業は投資しない。水不足リスクが市の発展を阻んでいる」と主張した。

 共産党の堀江ひとみ県議=長崎市区=は、県が1982年に覚書を破って強制測量し、住民との対立が決定的になった経緯を説明。「約束を破ってきたのは県で、住民は(故郷を)出ていかない。事業を進めることは住民を行政代執行で追い出すことであり、絶対に認められない」と述べた。

 石木ダムは県と佐世保市が計画する多目的ダム。平田研知事が今後の事業の在り方を判断する“材料”として「聞く場」を設けている。知事は会合後、有識者ではない県議に聞き取りをした理由について「県民の代表である県議の意見を聞くことは意味がある」と説明した。県議会は昨年12月、ダムの早期完成を求める決議案を賛成多数で可決している。(一ノ宮史成)

◆2026年9月18日 朝日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6b316e451c7935461fd0989dee4af4129429078 
ー石木ダム、平田知事が県議から聴取 「安全保障上のリスク」の意見もー

 石木ダム(長崎県川棚町)の建設事業について17日、平田研知事が県議会7会派の計13議員から意見を聞いた。

 知事が事業見直しの必要性を判断するために進める「有識者の意見を聞く場」の一環。利水や防災の観点から早期完成を求める意見が中心だったが、計画の中止や慎重な判断を求める意見も出された。

 田中愛国議員(自民)は佐世保市で繰り返された水不足や事業の経緯を振り返り、「知事には県政トップとしての責任がある」と建設促進を求めた。山田朋子議員(改革21)は防災の観点に加え、日米の基地がある佐世保の水不足は「安全保障上の重大なリスクへと直結する」と述べた。

 一方、同じ改革21の坂本浩議員は有識者から計画への疑問が多く出ているとし「(反対派の)住民が納得する提案が必要だ」とした。堀江ひとみ議員(共産)は、水没予定地に生活している(反対派)13世帯約50人を行政代執行で追い出すことになるとして、計画中止を訴えた。

 大倉聡議員(もったいないよ長崎)は、海水淡水化技術など他の視点も交えたうえで慎重な判断をするよう求めた。(寿柳聡)

◆2026年9月17日 NHK
https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-5030028508
ー長崎県知事 石木ダム建設めぐり 県議会全会派から意見聴取ー

 石木ダムの建設をめぐり、みずからの判断を示すため有識者などから意見の聴取を進めている長崎県の平田知事は17日、県議会のすべての会派の代表などから意見を聞きました。

 長崎県と佐世保市が川棚町で進めている石木ダムの建設事業は、すでに事業の採択から半世紀が経過していますが、いまも事業は続いています。

 こうしたなか、ことし3月に就任した平田知事はみずからの判断を示すため有識者などからの意見の聴取を進めており、17日は県議会の7つすべての会派の代表から意見を聞きました。
 会合では、まず、7つの会派の代表が意見を述べ、5人が建設に賛成の立場、2人が反対や慎重な姿勢を示しました。

 このうち最大会派・自民党の田中愛国議員は「佐世保市の安定的な水供給や企業誘致に向けて水の確保は必要だ」と建設の推進を訴えました。
 このあと、会場に集まった議員のうち6人が発言を求め、5人が事業に賛成の意見を述べ、1人が反対の意見を述べました。

 平田知事は、今後、佐世保市の宮島市長や川棚町の波戸町長などからも、その後、あまり時間をかけずにみずからの判断を示す考えを明らかにしています。

 17日の会合のあと、平田知事は、賛成の意見を述べる議員が多かったことについて「コメントすることは控えたいと思うが、意見は意見としてまずは受け止めて、今後の論点整理のなかで勘案していきたい」と述べました。

◆2026年9月17日 長崎文化放送
https://x.gd/Yz8d3
ー【長崎】第5回有識者の意見を聞く場 石木ダム事業 知事が県議から意見を聞くー

 県と佐世保市が東彼・川棚町で計画を進める石木ダム事業について、5回目の「有識者の意見を聞く場」が開かれました。
 「有識者の意見を聞く場」は、平田知事が石木ダム事業を検証するにあたり、各方面の意見を聞こうと7月から開いている会合で、これまでに学識者や川棚町議会などから意見を聞いてきました。

 5回目は、県議会議員13人が出席し、それぞれの立場で意見を述べました。

 石木ダム推進派(改革21)山田朋子県議:「反対派の方々の心情に最大限配慮を尽くし、会派内の多様な意見も内包しながら、激甚化する水害から川棚川流域住民を守り、国家の安全保障と基地経済の基盤、ひいては23万人の佐世保市民の命と暮らしを守るため、現行の河川整備計画に基づき、事業をゆるぎなく前へ進める英断を下されますように、強く要望いたします」

 石木ダム反対派(日本共産党会派)堀江ひとみ県議:「ダムをつくるために(行政代執行で)住民を追い出す長崎県で住みたいとは、誰も思わないでしょう。長崎県へのマイナスイメージは、様々な分野への悪影響となるでしょう」

 平田知事からは、地権者への対応で求められることや、水不足対策の代替案などについての質問がありました。

 平田研知事:「議員の皆さんが考えておられること、また今後、我々県に対してどのようなことを求めておられるかといったことについても、お伺いを出来て、有意義な場になったと思っています。推進派の方が多かったということについて、私がきょう何かコメントをすることは控えたいと思います」

 平田知事は、今月25日(金)に川棚町の波戸勇則町長から意見を聞く予定です。