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国交大臣会見要旨より、「鉄鋼スラグ問題」について

 8月5日の太田昭宏国交大臣による会見要旨に、八ッ場ダム予定地の「鉄鋼スラグ」についての質疑がありますので、その部分を転載します。

■太田大臣会見要旨
 2014年8月5日(火) 11:22 ~ 11:38
 国土交通省会見室
 太田昭宏 大臣
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin140805.html

 質疑応答

 (問)国が建設を進めている八ツ場ダムの代替地整備の現場で、有害物質を含む建設資材が使われていることが分かりましたが、それに対する今後の国交省の対応を教えて下さい。

 (答)この八ツ場ダムについて、平成20年度以降に18件の工事で、大同特殊鋼の鉄鋼スラグを含む砕石が使用されていたということを把握しています。

 この件は八ツ場ダムに限らず、群馬県を中心にしてこの大同特殊鋼の鉄鋼スラグ、フッ素が含まれていると聞いておりますが、これについて道路に使われたり、色々なところで使われていたりということで対応がされていると思っているところです。

 この八ッ場ダムの周辺につきまして、18の工事でこの砕石が使用されていた訳ですが、そのうち16工事については、品質規格証明書による環境基準への適合を確認しまして、残る2工事につきましても群馬県環境森林部からの助言等を踏まえて、分析試験を実施した結果、環境基準に適合してるということを確認がされています。

 今回、報道されている箇所については、この18工事以外の箇所でございまして、ここは現在調査中であり、指摘もされていることですから、私は早急に調査をし、対応をしていかなくてはいけないと思っています。

 いずれにしましても今後、群馬県環境森林部とも相談をしまして対応したいと思います。

—転載終わり—

 鉄鋼スラグ問題については、こちらをご参照ください。

https://yamba-net.org/wp/?p=8361
 -八ッ場ダム代替地整備に有害鉄鋼スラグー

https://yamba-net.org/wp/?p=8382
 -八ッ場ダム代替地整備に有害鉄鋼スラグ(その2)ー