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熊本・五木村長、流水型ダムの賛否示さず 川辺川に建設計画「まだ課題残る」

 川辺川ダムの水没予定地を抱える熊本県五木村では、長引く国の巨大ダム計画に半世紀以上翻弄されてきました。
 五木村では初期の水没住民による反対運動が終息したのち、流域住民の反対運動が大きくなってゆく中でも、ダム反対の声は大勢にはなり得ませんでした。他の多くのダム予定地と同様、多くの住民が古里を追われ、地域がバラバラになり、住民の団結を必要とする反対運動が成り立たなくなったためです。しかし、2008年の熊本県知事によるダム白紙撤回表明後は、ダム計画によらない地域の再生を目指してきただけに、2020年以降のダム計画復活の動きには同調していません。このほど開会した村議会でも、木下村長がダムの賛否を示さなかったことがニュースになっています。

◆2023年12月13日 熊本日日新聞
https://kumanichi.com/articles/1261592
ー熊本・五木村長、流水型ダムの賛否示さず 川辺川に建設計画「まだ課題残る」ー

 熊本県五木村の木下丈二村長は13日開会した村議会12月定例会で所信表明し、国が球磨川支流の川辺川に建設を計画する流水型ダムへの賛否の判断には「まだ課題が残る」との認識を示した。

 村は、2020年熊本豪雨を受けて国土交通省が計画決定した流水型ダムの水没予定地を抱える。木下村長は10月に無投票で再選。これまでダム計画への賛否を明らかにしておらず、今回も明言しなかった。

 木下村長は村の将来像を描く「第6期基本構想」の後期計画(24~28年度)策定についての考え方を示す中で、ダム計画を「村政の方向性に大きな影響を及ぼす」と位置づけ。「建設計画自体の是非については、課題がまだまだ残っている状況だと認識している」と述べた。課題の詳細には言及しなかった。

 村議会は13日、7630万円を追加し総額47億9894万円とする23年度一般会計補正予算など11議案(予算5、条例6)を上程した。主な補正は村道5カ所の災害復旧工事に2300万円、物価高騰対策としてLPガス使用世帯への補助を年間6千円から1万円に上げる事業に227万円。一般質問は14日。15日まで。(東寛明