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長崎県、石木ダム本体工事費を本年度補正予算に計上せず

 2月の長崎県知事選で平田研氏が当選し、県の事業である石木ダムをめぐる動きが注目されています
 平田知事は今月24日の定例会見で、6月の県議会に提出する本年度一般会計補正予算案にダム本体の工事費は計上しない方針を示しました。石木ダムの事業用地には今も13世帯の住民が暮らしており、実質的に本体工事に着工するのは不可能な状態なのですが、前任の大石知事の時代、長崎県は住民を追い詰めるかのようにに本体工事費を計上してきました。

◆2026年4月25日 長崎新聞
https://news.jp/i/1420590893637795955?c=39546741839462401
ー石木ダム本体工事費 長崎県、6月補正に計上せずー

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町で建設を進める石木ダム事業を巡り、平田研知事は24日の定例会見で、6月定例県議会に提出する本年度一般会計補正予算案にダム本体の工事費は計上しない方針を示した。有識者の意見を聞く「流域委員会」を開催する方針のためで、開催時期については「できるだけ早い段階で設置したい」と述べた。

 平田知事は13日、反対する13世帯が暮らす同町川原地区を訪問。複数の反対住民と水没予定地を視察し、公民館で意見交換した。

 意見交換の内容について「非公開が前提だった」として具体的な言及は避けたものの、自ら流域委の設置を提案したと明らかにした。流域委の人選などの検討を進め、「予断なく意見を聞きたい」と強調。「既に契約した工事は進めたいと思うが、新しい工事は有識者の意見を聞く場(流域委)が終わるまで入らない」とした。

 これまで県は2032年度の完成目標を達成するためには、本年度中のダム本体の工事発注が必要としてきたが、平田知事は「(間に合わせるための)いろいろな調整の仕方はある」と述べた。

◆2026年4月25日 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/1485756/
ー有識者会議終了まで新規工事は発注せず 石木ダム問題で長崎県知事 契約済みは継続ー

 長崎県と佐世保市が川棚町で進める石木ダム建設を巡り、平田研知事は24日の定例会見で、ダムのあり方を議論する有識者会議を終えるまでは本格的なダム本体工事を含め新規工事を発注しないと表明した。一方、すでに契約済みの工事は、継続して進めるという。

▶ 石木ダム問題、長崎知事が議会で答弁 「流域委法定ではない」 有識者選定は反対派に配慮

 知事は2月の知事選で公約に掲げた「流域委員会」の設置に関し、知事就任以降、ダム計画見直しにつながる河川法上の組織ではなく、あくまで「意見を聞く場」と説明してきた。

 この日の会見では、有識者の人選などを進めているとした上で「予断なく意見を聞き、私自身が今後の事業のあり方を判断する場にしたい。それは次の(工事)発注を行うかの判断とイコール」と強調。6月の定例県議会にも関連予算案を提案しないと明言した。

 県は2032年度のダム完成には、本年度中の本体工事発注が必要との立場。知事は、新規発注の取りやめが与える影響について「いろんな調整の余地はある」と述べるにとどめた。

 知事は13日に水没予定地で暮らす反対住民の案内で現地視察し、意見交換したことも明らかにした。住民との面会は2回目で、知事は「住民の切実な思いを受け止めた」と語り、詳細なやりとりは明かさなかった。