八ッ場ダム 6知事視察延期

2010年8月21日 読売新聞群馬版より転載 
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100820-OYT8T01238.htm

ー八ッ場ダム 6知事視察延期 「国交相来なくては」 負担金決着に影響かー

 八ッ場ダム(長野原町)の建設を共同で進めている群馬、東京、埼玉など6都県が24日に予定していた現地視察と知事の意見交換会が、民主党代表選が行われる9月14日以降に急きょ、延期され、6都県が留保している今年度の負担金の支払いが、さらに先送りとなる可能性が出てきた。

 延期は、取りまとめ役の東京都の石原慎太郎知事が決断した。大沢知事は20日、読売新聞の取材に「前原国土交通相が来られないのが大きい。(負担金問題の解決には)国交省のそれなりの人が来て会談しないと意味がない」と語り、石原知事の判断を支持した。

 県によると、大沢知事に延期の連絡が入ったのは、石原知事が午後3時の定例記者会見で表明する直前。突然の政治判断で、視察と意見交換会の準備を進めてきた県特定ダム対策課は記者会見で内容を知った。

 民主党代表選は、小沢一郎前幹事長が出馬を検討し、鳩山前首相のグループの研修会に姿を見せるなど、菅代表(首相)に対抗する動きが強まっている。

 石原知事は記者会見で、党代表の交代と、それに伴う内閣改造を念頭に「(八ッ場ダム問題の)担当大臣が前原さんになるのか分からない。それがはっきりしてからにしようと延ばした」と説明。トップ同士の協議が重要との認識を示した。

 大沢知事は同日、生活再建事業の推進を望む地元への配慮から、埼玉県の上田清司知事や都幹部に対し、早期開催を要請した。

 突然の延期について、長野原町の高山欣也町長は取材に「期待していただけに翻弄(ほんろう)された感もあるが、民主党も代表選で大変な時期だ」と理解を示した。

 水没予定地の川原湯地区に住む男性は「民主党代表選は住民には関係ないが、石原知事が主導権を握っているから仕方ない。生活再建には1都5県の協力が不可欠なので、知事が一丸となって前原国交相にダム推進をプッシュしてほしい」と話した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100820-OYT8T01238.htm